ワークショップ

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ディジタルキャラクターメイキング ワークショップ

Friday, 18 December | 10:45 AM - 2:30 PM | Room 414/415

本ワークショップでは、ストーリーやキャラクターの行動、性格設定などのリテラル資料に基づくディジタルキャラクターメイキング手法の解説とその演習を行います。 キャラクターメイキングとは、それ自身で性格を持ち、ストーリーを伝えることができるオブジェクトやキャラクターを考案、デザインし、それらを効率的に運用する手法であり、ストーリー、プロット、エピソード、キャラクター設定、キャラクターの描写、そして流通の利便性を考慮したデータ管理までを含んでいます。またキャラクターデザインとは、プロデューサがデザイナーにキャラクターイメージを伝え、キャラクターデザイナーがそのイメージをもとに画像やモデルをデザインし、デザイン原案をまとめていく創作活動をいいます。 本ワークショップは、このようなキャラクター創作活動について理解を深めることを目的とします。演習は、キャラクターメイキングプロセスに従って行います。まず第1段階ではリテラル資料であるS、Mプロットの作成とキャラクターのさまざまな特徴を示す設定情報をまとめます。第2段階ではビジュアル資料を作成するためのキャラクター印象スケールによるキャラクター画像の分類を行います。第3段階では渡辺賢吾氏が作成したコラージュシステムを用いてデザイン原案を作成します。 本ワークショップの演習を体験いただくためにノートPCを持参してください。もちろん、ノートPCをお持ちでない方も、聴講いただくことができます。

Instructor(s)

東京工科大学 クリエイティブラボ 金子満

Instructor Bio(s)

慶応大学法学部卒業、東京工業大学大学院理工学研究科の博士取得。現在、東京工科大学大学院教授である。 フジテレビでさまざまな番組のプロデューサを務め、テレビシリーズ「木枯らし紋次郎」などを制作した。その後、1974年に(株)エムケイを設立、さらに1980年に日本で最初のCGスタジオJCGL(ジャパン・コンピュータ・グラフィックス・ラボ)を設立した。この時期にアニメ「子鹿物語」を制作した。シリーズもののテレビアニメとして世界で初めてコンピュータによる描画・彩色を行った。さらに、映画「SF新世紀レンズマン」、「ウリクペン救助隊」、「大空襲竜ガイキング」、「名犬ジョリィ」などを制作している。 また、アメリカにおいてMGMスタジオに勤務し、1987年にはメトロライトスタジオを設立した。「トータルリコール」の特殊視覚表現によってアカデミー賞を受賞した。また、「ワールドオブディスカバリー」のオープニング映像によりエミー賞を受賞した。このように映画とテレビの双方の最高に栄誉ある賞を受賞している。 東京工科大学において、片柳研究所にクリエイティブラボを設立し、UCS-KIプロジェクトにおいてYOKAIの実証制作、竜の子プロダクションとの連携によるSky Kids Boobyの制作などを行っている。このようなCGを利用した映像制作に対する多大な貢献により、芸術科学会からCG-JAPAN AWARDを受賞している。最近の著書にシナリオライティングの黄金則(ボーンデジタル)、映像コンテンツの作り方-コンテンツ工学の基礎(ボーンデジタル)がある。