ワークショップ

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ティーチングティチャーズ:プロダクションの制作プロセスに対する理解を教育者に与えること

Saturday, 19 December | 5:30 AM - 7:15 AM | Room 414/415

このセッションでは、ルーカスフィルム・アニメーション・シンガポールの研修長タッド・レックマンが、教育者や学生との関係を深めるために、どのような型破りな方法を使ったか、そしてプロダクションの制作プロセスに関する理解をどのように持てばよいかを紹介します。 多くのスタジオが行う学校への働きかけは、ほとんどの場合、社員募集のための学生を対象にした学校訪問やプレゼンです。また、いくつかのスタジオでは、大学の教育者に働きかけ、スタジオ見学やスタジオのトレーニング部門の1~2日間の体験機会を提供します。 ルーカスフィルム社は、これらに加えて、教育者やその学生にスタジオで作業する機会を提供しています。 これまで、ルーカスフィルム社では、3つの領域について教育活動をしています: 1.アーティストへのリカレント教育 ジェダイ・マスターズ・プログラムは、2007年に発足し、ルーカスフィルム社のシンガポールスタジオ内で、6か月間の制作を中心とした研修を、見込みのあるアーティストにリカレント教育として行うものです。 このセッションでは、そのプログラムの概要を説明し、研修生の作品の例を示し、このプログラムが、ルーカスフィルム社だけではなく、学校やシンガポールにある他のスタジオにもたらしてきた影響について紹介します。また、大人数の研修者を受け入れることによりスタジオが直面した問題についてもお話します。 2.教育者向け教育 ルーカスフィルム社は、あらゆるレベルのデジタルメディア教育の成功の最大要素は教育者の質であると考えています。 多くの場合、経験豊富なアーティストが効果的に教えることを学ぶことを支援するのは、経験豊富な教育者に制作経験を積んでもらうことよりも易しいと言えます。ルーカスフィルム社は、アーティストにスタジオで教える機会を与え、また教育者には制作に欠かせないツール、理論、技術を紹介します。 3.次世代のアーティストと教育者を奮い立たせる ルーカスフィルム社はデジタルメディアのキャリアを追求するシンガポールの若者を奮い立たせ、一般の人たちに制作に関連した就業チャンスに関する情報を提供しています。 アニメーション、視覚効果、ゲーム制作に長い伝統のある地域ではそれほど努力する必要はありませんが、シンガポールでは、業界が成長していくためにこのような努力をすることが極めて重要となっています。

Instructor(s)

ルーカスフィルム・アニメーション・シンガポール タッド・レックマン

Instructor Bio(s)

タッド・レックマン タッド・レックマンはコマーシャルのモデルメーカーとしてキャリアをスタートし、12年以上、視覚効果の領域で働いた経験を持ち、Industrial Light and Magicで「Rebel Mac Unit」のプロダクションマネージャーやILM Art Departmentのプレビズのスーパーバイザーを務めた。 2002年の秋、彼は、視覚効果についての教育、執筆、および講演をするという趣味を超えて、フルタイムの職業として教育に取り組むことになった。 Savannah College of Art and DesignのVisual Effects Departmentで学科長を務め、またAcademy of Art UniversityやNYU's Center for Advanced Digital Applicationsでも教えた経験がある。 2007年から、ルーカスフィルム・アニメーション・シンガポールのアーティストの育成、および人材の育成に関する全てを担当する研修長として勤務している。