基調講演

square フルカンファレンス circle 1日券
会議センター1F メインホール  
2009年12月17日(木) 11:00 – 12:30

NVIDIA特別研究員
David Kirk(デイビッド・B・カーク)

ヘテロジーニアス・コンピューティングの効果
近代GPUの登場により、科学技術の可視化、ビジュアルエフェクトを始め、その他多くのCGアプリケーションが進化しました。最新のGPUは、数年前までは、まだまだ先の話と捉えられていた事を実現可能とし、さらに通常の工程を大幅に短縮します。

従来のグラフィックスプロセッサは、特別な用途に限定されたグラフィックスアプリケーションのみをサポートするデバイスでした。もはやその概念は時代遅れとなり、プログラマブルな、超並列型、浮動小数点プロセッサが登場し、多くのアプリケーションが大幅に加速しました。

この基調講演では、GPUテクノロジの進化について触れ、世界中の学業界および産業界の現在の取り組みの次世代コンピュータグラフィックスシステムへの適用について、David Kirk氏の観点をご紹介します。

講演者プロフィール:
デイビッド・カークはNVIDIAの特別研究員であり、1997年から2009年まで主席研究員を務めました。この役職においては、現在最も一般的な市販エンターテインメント向けプラットフォームのためのグラフィック技術の開発を主導しました。

彼は、グラフィックス技術業界への功績に対して、2009年にCalifornia Institute of Technology (Cal Tech:カリフォルニア工科大学)より最高の名誉であるDistinguished Alumni Award(優秀同窓生賞)を授与しています。パーソナルコンピュータに高性能グラフィック スをもたらした功績により、2006年にNational Academy of Engineering(NAE:アメリカ工学アカデミー)に選出されました。2002年には高性能グラフィックスを大衆市場で可能にした功績により、 SIGGRAPH Computer Graphics Achievement Award(コンピュータグラフィック功績賞)を受賞しました。

NVIDIA入社前は、1993年から1996年にかけて、テレビゲームメーカーであるCrystal Dynamicsのチーフサイエンティストおよび技術部長を務めました。1989年から1991年には、HPのApollo Systems部門の技術者でした。

彼は、グラフィックデザイン関連の50特許(出願特許を含む)の発明者であり、グラフィック技術についての50以上の論文を発表しています。マサチューセッツ工 科大学で機械工学の学士号および修士号、カルフォルニア工科大学でコンピュータサイエンスの修士号および博士号を取得しています。